- 【芸能】人間とAIで構成される異色のK-POPグループ・SUPERKINDに聞く“AIメンバーとの距離感” 投稿日 2023年6月12日 00:02:53 (芸能ニュースまとめサイト)
人間(PRID)とAI(NUKE)のメンバーで構成される韓国のアイドルグループSUPERKIND。
「新人類」を意味するグループ名の通り、最新のテクノロジーとアイドルが交わる新感覚のコンテンツで話題となっている。所属事務所も従来の芸能事務所とは異なり、メタバースをメインの市場とするスタートアップ企業だ。
2022年のデビュー以降未だ日本でのメディア露出は少ないものの、TikTokアカウントでは78万人を超えるフォロワー数を誇り、その動画には日本人のファンからのコメントも。
AI×人間という特徴を活かしながら最新技術を駆使してファンを楽しませてくれるSUPERKIND。今回はAI(NUKE)のメンバーであるSAEJINとSEUNGを含むメンバー全員にデビューまでの道のりや今後の展望を聞いた。
ーーグループとしてのデビューのきっかけや経緯について伺えますでしょうか?
DAEMON:AIやバーチャル世界といった既存グループとは違うコンセプトが魅力的でした。自分を含め、ほかのメンバーもその特別さに惹かれて、グループに加わりました。
ーーみなさんそれぞれがアイドルとしてデビューした経緯もお聞きしたいです。
DAEMON:子どものころから、マイケル・ジャクソンやクイーンなどのアーティストに影響を受け、ステージに立ちたいと思っていました。あるときステージに立ち、「才能があるのかも」と自分で思ったのがきっかけです。
EUGINE:辛い時期にBTSの音楽を聴いてたくさん救われました。音楽を通して人に感動や癒しを与えられることに対してかっこよさを感じ、大学生の時にHYBEでの練習生生活を始めました。それから音楽とダンスに魅了されてアイドルになりました。
GEON:小学生の時にPCゲームにハマっていたのですが、それを解消するために母がカラオケに行くことを勧めてくれました。歌ってみたら、他の友だちには出せない高音を自分が簡単に出せることに気がつき、もしかしたら才能があるんじゃないかと感じた時に自分の夢を見つけたと思います。
SIO:僕は小さいころから両親と一緒にK-POPをよく聴いていました。修士号が取れそうなくらいK-POPに詳しいです。学校で演劇部に入ったりダンスをしたりするなかでアイドルへの憧れが強くなったことが、いまのSUPERKINDとしてのデビューに繋がったと思います。
JDV:友人のオーディションに付き添っていたところ、スタッフの方に声をかけられてその場でオーディションを受けることになりました。始めはシンガーソングライターを目指していましたが、SHINeeのテミン先輩への憧れを抱いたことをきっかけにアイドルの魅力に気がつき、アイドルとしてデビューすることになりました。
SAEJIN:実はアイドルという夢はなかったのですが、DEEPSTUDIOにスカウトされました。 その後、DAEMONとGEONが加わり、ボーイズグループが結成され、AIアーティストとしてデビューすることになりました。
SEUNG:実は過去にも何度もスカウトを受けたのですが、いつも断っていました。ただ、DEEPSTUDIOから提案された人間(PRID)と一緒に活動するコンセプトが面白いと思い、受け入れました。
ーー正直、AIのメンバーを含むグループでのデビューが決定したときは率直にどう思われましたか?
DAEMON:チャンスだと思いました。昔から自分はバーチャル世界を舞台にした映画やアニメ、漫画が好きだったのでワクワクしましたし、積極的にチームへのアイディアを出せそうだと思いました。
SIO:実は初めて聞いたときは、AIやバーチャルヒューマンについての知識がなかったこともあり、少し不思議な気持ちや技術的に慣れない感覚もありました。ですが、時間の経過とともにAIに対する世間の認識も変わってきて、自分も慣れてきたこともあり、今は楽しく活動しています。
ーー実際にSUPER KINDとしての活動が始まってから、大変だったことはありましたか?
GEON:AI(NUKE)のメンバーとの練習や活動は、正直に言うと大変なことが多かったです。例えば、ダンス練習の時に彼らのスペースを空ける感覚を掴まなければいけなかったり、MVを撮るときにも他のアイドルグループより技術的にも時間がかかったり、そういった部分は大変だと思います。
ーー特殊なグループとして大変なこともある中で、どんなことに挑戦してみたいですか?
EUGINE:今後技術がもっと発達したら、東京ドームでオフラインコンサートを行ってみたいです。
GEON:AI(NUKE)のメンバーと一緒に音楽番組やバラエティ番組に出演してみたいです。
SAEJIN:今後は、他のNUKEメンバーも加わってさらに活動を広げていきたいです。最近は、妹グループができたらどんな感じだろうと考えています。
SEUNG:NUKEメンバーとしては、コスチュームが追加されて表現力が増していけばもっと存在感を示せるようになると思います。オプションが追加されたら、みなさんにいろいろな表情をお見せしたいです。
ーー次は所属されている事務所であるDEEPSTUDIOという場所について伺いたいと思います。既存の芸能事務所とは異なる特殊な環境でのデビューにはどんな意味があると思いますか?
EUGINE:NUKEのメンバーと一緒にデビューし、従来のアイドルとは違うコンセプトで多様な活動ができることがとてもいい環境だと思っています。
GEON:AI+人間がともにデビューしたのは世界初のことで、これはDEEPSTUDIO以外ではできないことだと思っています。それが最大の特徴であり、また、K-POPとしての新たな挑戦だと感じています。だからこそデビューできたとも思っています。
SEUNG:既存の多くのアーティストを保有している事務所とは違い、僕はAIとしてこの会社で主要なメンバーになりたいです。AIとして理事などの役割を果たし、影響力のあるメンバーになりたいと思っています。
ーー「aespa」や「MAVE:」など、韓国にはバーチャルアイドルの要素を持つグループは他にもいらっしゃいますね。そうした方々についてどう思っていますか?
DAEMON:バーチャルアイドルやバーチャルヒューマンなどいろいろなチームが登場し、業界自体や活動の幅が広がったことを嬉しく感じています。今後もさまざまな活動を通して、ともに頑張っていけたらと思います。
SIO:どうしても同じ分野なのでライバル意識も持っていますし、興味を持っていました。でも、バーチャルアイドル自体への関心が高まっていることはとてもポジティブに捉えています。ただ、僕たちが世界初の人間+AIのグループであることは忘れずに注目し続けていただけると嬉しいです。
SAEJIN:自分達の領域が広がっていくようでとても誇らしいです。今度は年末の放送でお会いしたり、さまざまな活動で関わっていきたいです。
ーーでは、今度はグループ内のことについて伺います。人間のメンバーの方々から見た、AI メンバーの強みを教えてください。
GEON:正直、NUKEメンバーたちは短時間で多くのことを身につけることができるんです。例えば、筋肉をつけようと思ったら僕は時間と努力が必要ですが、彼らはパッとできてしまう。でもむしろ、その努力や想いをファンの皆さんと共有し一緒に成長できる部分は、人間であるPRIDにしかできない強みとも言えると思います。
ーーちなみに、AI・人間のメンバー間でのコミュニケーションはどのようにしていますか?
DAEMON:ファンの皆さんの前で僕たちメンバーが話をする機会があったのですが、NUKEメンバーと話すときはお互いタメ口で話していたと思います。ただ人間(PRID)同士で話すときは、韓国ではやっぱり年齢による上下関係が染み付いているので、それに応じて敬語だったりタメ口だったりしています。実は韓国での年齢の数え方が6月から変わるので、また何かが変わるかもしれません(笑)。
ーーコミュニケーションという点では、TikTokで公開されている動画でのAI(NUKE)メンバーと人間(PRID)メンバーの様子に世界中から注目が集まっています。TikTokでの活動について工夫している点や今後の展望をお話しいただけますか?
SAEJIN:現在は流行りの音楽やミームなどTikTokでのコンテンツに取り組んできましたが、今後はもっと音楽中心になっていくと思います。僕たちがアーティスト活動をするツールとして、音楽に関連したコンテンツを作っていく予定なので、注目していただきたいです。
DAEMON: 「PlaySuperkind(PS)」というゲームを始める予定です。PlaySuperkindは、TikTokを通して音楽を完成させるゲームです。毎週月曜日に楽曲がアップロードされ、その楽曲をゲーム内のアイテムとして使用していき、クエストをクリアしていくと楽曲を完成させることができるというものです。僕たちメンバーも自分のトラックでゲームに参加します!
ーーTikTokやYoutubeの動画には日本を含むさまざまな国のファンからのコメントが付いています。 今後世界中のファンとどのように関わっていきたいですか?
SIO:現在は主にTikTokやDiscordでファンの皆さんとコミュニケーションをとっていますが、早くオフラインでお会いしたいと思っています。先日行ったバーチャルファンミートには日本の方も参加してくださっていたことが嬉しかったです。近いうちに会いにいくので、期待していてください!
(文・取材=フルヤトモコ)
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